ドクターイエローが
間もなく廃止され、
引退する日が来るのでは?と
ささやかれ始めてから
久しいのですが・・・、


最近、またネット等で、
「ドクターイエローが
引退してしまうのではないか?」
と、
騒がしくなっているようです。



走行距離的には
まだまだ余裕があるはず
ですが、


本当にドクターイエローが廃止され、
引退してしまうということが
あり得るのでしょうか。


また、
仮に、ドクターイエローが
引退することがあるとするなら、


ドクターイエローの代わりとなる
検測方法
がなければならないわけですが、


そういうものが現在、
すでに存在しているのでしょうか。


そして、
いつ頃からその検測方法で
測定が開始されるようになるのか、
2018年夏に引退もあり得るのか?


ということについて
検証してみたいと思います。

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ドクターイエローとは

ドクターイエローには、
ご存知の通り、


「923形新幹線電気軌道総合試験車」
という正式名称がありますね。


つまり、
ドクターイエローは、
新幹線の電気関係と軌道関係を
総合的に検測している車両
ということになります。


このドクターイエローは、
700系の車両をベースにして
製造されています。

これまでの新幹線

ここでいったん、
東海道山陽新幹線で使用された車両を
順番にかつ簡単に追っておきましょう。


  • 初代新幹線は0系です。
    (1964年 – 1999年)

    そう、あの「団子っ鼻」の
    かわいらしい顔をした車両ですね。

  • 2代目が100系。
    (1985年-2003年)

    切れ長の目をした
    カッコいい車両です。

  • 3代目が300系。
    (1992年-2012年)

    270km/h走行を行う
    「のぞみ号」が初めて登場した時に
    製造された車両です。

  • 4代目は500系。
    (1997年-2010年)

    言うまでもなく、
    あの、イケメンとして
    人気の高い車両。

  • 5代目が700系。
    (1999年~)

    「かものはし」と呼ばれていましたね。
    現在のドクターイエロー
    このタイプの車両を使用しています。

  • 6代目がN700系。
    (2007年~)

    700系をさらに精悍にした感じです。
    N700系を改良した
    N700Aも登場しています。

  • 7代目はN700S。
    東海道山陽新幹線の次世代車両です。
    2020年度から投入される見込み。

2018年夏に引退の可能性はない!?

絶対にないとは言えませんが、
かなり可能性は低い
考えられるでしょう。


なぜなら、
ドクターイエローを廃止して、
引退してしまった後の
検測手段がまだ確立されていません。



もし万一、
何らかの手段が
確立されていたとしても、


予備車として置いておくはずです。

車両的には大丈夫なの?

使用年数

まず、使用年数から見てみましょう。


ドクターイエローは
5代目に当たる
700系の車両をベースにしています。


JR東海所属の
ドクターイエローT4編成は、
2001年から運用を開始されました。


年数はそれなりに経過しています。



一世代前の
T2編成は、
1973年から2001年までの
28年間検測をしてきました。


T3編成
1979年から2005年までの
26年間検測をしていました。



現在のT4・T5編成は、
T3・T4編成ほどは
持たないにしても、


車体の寿命の点では
もうしばらく大丈夫そうですね。

走行距離

車体の寿命を見る際に、
走行距離も大切になってきますね。


通常の営業運転をしている新幹線は、
1日1往復以上しています。


それに対して
ドクターイエローは、
だいたい月に3~5往復程度を、


2編成で交代しながら
走行しています。


ですから、
通常の新幹線と比較してみれば、
走行距離的には
まだまだ余裕がありますし、


メンテナンスも
しっかりされているので、


0系のドクターイエローが
引退した時のように、


どうにも走れないというわけでは
なさそうですね。

検測のスピード

現在のドクターイエローは、
700系の車両をベースにしています。


なので、
最高速度としては285km/hを
出すことは可能ではあります。


けれども、
本来のお仕事である検測をする時には、
270km/hダイヤでないと
できません。


ここが難点と言えば難点ですね。

東海道山陽新幹線の現状

新幹線としては5代目に当たる
700系の車両を使用している
ドクターイエローは、


270km/hダイヤでないと
検測ができません。



それに対して、
東海道山陽新幹線の現状
どのようになっているのでしょうか。


通常営業の新幹線では、


6代目となるN700系をさらに改良した、
N700Aの新車を導入したり、


N700系の車両を
N700A仕様に改造したりしています。


それにより、
ブレーキや車体傾斜装置の性能を
向上させる事ができたため、


285km/hダイヤで
走行
することができるようになり、


少しずつではありますが、
所要時間も短くなってきています。



実際には、
東海道新幹線では、


定期で営業走行している
「のぞみ」と「ひかり」の全てが
N700Aタイプの車両

切り替わりました。


つまり、
・早朝の「のぞみ」2本
・日中の「のぞみ」26本の
         合計28本

・日中の「ひかり」23本


以上の本数を
285km/hダイヤで
運転するようになりました。


これにより、
東京―新大阪間の所要時間が
3分短縮されています。


このあたりは、
270km/hダイヤでないと
検測ができないという
ドクターイエローにとって、
大きな問題点となるところです。

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270km/hダイヤではダメな理由は?

では、なぜ、
270km/hダイヤであることが
問題となるのでしょうか。


それは、
東海道新幹線のダイヤが
大変過密
だからです。


ドクターイエローは、
新幹線が秒単位で行きかう
過密ダイヤの合間を縫うようにして
走行してますね。



ただ、
定期で営業走行している
「のぞみ」と「ひかり」の全てが
N700Aタイプの車両に切り替わった
とはいえ、


「のぞみ」の本数は、
すべて合わせると164本、


「ひかり」の本数は65本
走行しています。


285km/hで運転しているダイヤは、
確実に増えては来ていますが、


ドクターイエローでも対応可能な
270km/hダイヤも
まだまだ残されている
ことが
わかりますね。



さらに、
定期運用ではない、
「臨時のぞみ」には、
700系
がまだ運用されています。


ドクターイエローは
臨時のぞみのダイヤを利用して
走行
しています。


つまり、
まだ、ドクターイエロ―が
走行できる余地が残されていた
わけです。


よって、
急いで検測方法を変える必要性が
無いと考えられるので、


ドクターイエローは、
700系が全てなくならない限りは
走行できる
ことでしょう。

700系がすべてなくなるのはいつ?

JR東海によると、
2020年度には700系を
全廃する
予定のようです。


そうなると、
ドクターイエローの引退の可能性も
ないとは言えない
でしょう。

ドクターイエローを廃止にできるの?

ドクターイエローを廃止して、
引退させるとなると、


新幹線の安全を
どのように守っていくのでしょうか。


ドクターイエローを
新たに導入するとなると、
コストがかかりすぎ
ます。


新車を導入するくらいなら、
今の車両を維持して、


しばらくの間は
夜間に走行させるか、


現存のドクターイエローを
改造することで
対応できるでしょう。


その後、
リニアも安定して、
JR東海に余裕ができた頃に


新車を導入することも
ありえるのではないでしょうか。

気がかりな点

もうひとつ、
個人として気がかりな点があります。


これまで、
東海道山陽新幹線では
ドクターイエローが
検測していました。


同様に、
JR東日本には、
E3系がベースとなっている
East-iという検測専用車両が
存在しています。


けれども、
JR九州には、
検測専用車両はない
のです。


では、
新幹線の安全をどのようにして
守っているのでしょうか。



実は、営業用の
800系U001編成に
線路と架線を検測するための
機能を載せてあるのです。


そして、
U007とU009編成には
軌道の検測装置を


U008編成には、
電気などの検測装置を
搭載できるようにしてあります。


このようにして、
ドクターイエローのような、
検測専用車両を設けず、


営業用の車両で役割を分担して
検測をする体制
をとっています。



JR東海でも、
その経緯は異なるものの、
営業列車に検測機能を載せることも
考えているようです。


実際、すでにN700Aでも、
架線の検測装置が設置され、
一部ではありますが、
検測もしています。

N700Sの登場とドクターイエロー

JR東海は700系を、
2020年度には全廃する予定でいると
お伝えしました。


2020年と言えば、
東京オリンピック。


東京オリンピックに合わせて、
N700Sを導入
するようです。


このN700Sに搭載する機器の
走行試験が、


N700系の量産先行車X0編成によって
行われているのではないかと
考えられます。


X0編成が試運転しているのを
目撃したとの情報があることからも
裏付けられます。


このX0編成の試運転時には、
パンタグラフが照明により
明るく照らされていたり、


N700Aタイプに
アンテナが増設されていたりと、


機器の走行試験を
していたと考えられるような
状況があります。



もし、この推測が
正しいものであるならば、


N700Sが
ドクターイエローと同様の機能を
搭載する可能性も
出てくる
のではないでしょうか。


つまり、
営業運転をしながら、
検測も行う
ということです。


そうなると、
本当にドクターイエローは
引退する
ことになってしまいます。



2018年3月には、
N700Sの「確認試験車」
登場します。


これにより、
ドクターイエローが
今後どうなっていくのかが
読めることでしょう。