ドクターイエロー時刻表 2017年2月

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⇒ドクターイエローこだま検測下り時刻表
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ドクターイエローと雪の近江路

ここ数日、
急に冷え込んできましたね。


私の地域でも雪が積もりました。


全国的に大荒れのようで
この先の天気が気になります・・・



鉄道のユーザーにとっては
非常に厄介な雪。



今年は狙ったかのように
センター試験と
見事にかぶりました。



この寒波の前には、


名鉄の「さくらトレイン」なる、
受験生応援列車
撮影していたのですが・・・。

さくらトレイン
名鉄3700系 さくらトレイン


受験生にとっては
慣れない鉄道移動に加え、


遅延・運休で
大荒れの鉄道ダイヤ。


ただでさえ
落ち着かない試験前に
追い打ちをかけるような状況でした。



しかし、
鉄道を見る側からすると


年に数回の
雪と鉄道の組み合わせ


是非とも写真に収めたいものです。
(受験生の皆さんには
   申し訳ないですが・・・)

雪の東海道線 特別快速
雪の東海道線 特別快速


ということで、
天候が安定し
鉄道もほぼ平常通りで
安全が確保されたため、


念願であった
雪の近江路へ足を運びました。

東海道線 近江長岡付近の車窓
東海道線 近江長岡付近の車窓


ドクターイエローの
米原通過は16:57頃


日暮れの時間と重なるため
明るさに不安がありましたが・・・。



今日は昼過ぎに米原へ着けたので
ドクターイエローの時刻まで


雪の琵琶湖線(東海道線)
撮影することにしました。



米原から近い場所で
琵琶湖線を
手軽に撮影できる場所を調べ、


近江鉄道線の
ひこね芹川駅
に決定しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 近江鉄道線 ひこね芹川駅
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 琵琶湖線上り 新快速 近江塩津行き

琵琶湖線下り 新快速 姫路行き
琵琶湖線下り 新快速 姫路行き


写真の車両は、
JR西日本の
アーバンネットワークと呼ばれる


京阪神の近郊区間に
多く在籍する223系


最新鋭の225系とともに
京阪神地区の輸送を
牽引
しています。



アーバンネットワークの中でも
中心となる


東海道線
(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)



新快速電車で多く運用される
2000番台です。
(↑英語表記は Special Rapid Service)



JR西日本の新快速電車は、


普通の在来線の
最高速度120km/hよりも速い
130km/hで運転されます。


これは特急列車と同じ最高速度です。


JR西日本の意気込みを感じますね。



阪神淡路大震災以降、


輸送力の増強と
高速化・速達化の象徴で、


JR西日本の顔と言える車両でした。



しかし、
尼崎の脱線事故により


衝突安全を重視した設計の
225系の存在が大きく、



高速化の象徴は
あまり表舞台に出なくなりました。
(実際の事故は207系)



そんな過去を抱えた車両ですが、


現在のJR西日本の車両に
多くみられる


黄色いフォグランプは
この223系から
引き継いだものです。


雪が降ると鉄道が遅延するのはなぜ?

では、ちょうど良く
時間をつぶせたところで


米原駅に戻り、
入場券を買って
新幹線ホームへ行きましょう。



ホームに降りるとすぐ
列車が通過していったのですが、


あれっ!いつもの迫力がないっ!?


それもそのはず。


雪の影響で
徐行運転
をしていました。



側面の行先表示機LEDが
点灯してしまうぐらい・・・。



上り東京方面行き列車は、


米原通過時点で
約4分ほど遅延していました。







そもそも、
なぜ鉄道が雪で遅延するのか
ご存知ですか?

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北海道や東北では雪が積もっても
普通に走ってるのに・・・、
なんて疑問も。



まずは在来線の場合


ノーマルタイヤの車で
凍結道を走るような
不安定な状況に陥ることは、


太平洋側の平野部・都市部では
よっぽどありません。



たった3センチ程度の
積雪でも遅延する
簡単な理由・・・。



それはポイント不転換です。


読んで字のごとく
駅などにあるポイント(分岐器)が
正常に作動しなくなるのです。



ポイントは
本線側と分岐側の接続部分に
可動するレールを設置し、


列車の進行方向を設定します。



しかし、
低温下で湿っぽい雪が
ポイント近辺で積もることで


レールが動いた際に
雪が隙間へ入り込んで
凍りついたり、


可動時に
可動レールが雪を押し固めて
間に挟まり



所定の位置まで
レールが動かなかったり。



凍りつくと
解けるまで列車は動けない
ため
より遅延幅が大きくなります。



鉄道各社ではポイント近辺に
スプリンクラーを設置したり、


小さい火を焚いて
レール温度をあげたりする
ことで
対策しています。



ただ、
年に数回の事象のために
多額の費用をかけられないため、


雪の頻度が少ない
太平洋側平野部では


主要なところ以外への対策を
進めることができません。


そのため、
雪に弱い状態が続いているのです。



では、
新幹線の場合はどうなのでしょうか。



新幹線も当然ポイントはあるので
在来線と同じような
状況は起きますが、


東海道新幹線の場合は
スプリンクラー
設置されているので、


ポイント切り替えの面では
特に大きな問題はありません。



ただ、高速で走ることで
もっと厄介な問題が発生します。



新幹線が
高速で移動することで、


床下などに付着した雪は
冷たい強い風にさらされ、
凍りつきます。



凍りつくだけなら良いのですが、


この氷の塊が線路に落下すると
バラスト(砂利)に
高速で衝突
します。



衝突されたバラストは
跳ね上がるため、


線路外に飛び出して
民家に飛び込んだり、


新幹線のボディーやガラスを
傷つけたりします。


そのため、
徐行運転をせざるを得ないのです。



ちなみに、
東北新幹線など
雪の多い地域では、


線路にバラストを使用しない
スラブ軌道というのが
主となっています。



また多くの場所に
融雪用スプリンクラーを設置し、
雪対策は万全です。


ドクターイエローin米原駅

さて、
肝心のドクターイエローですが・・・。



米原駅では
毎度の事ではありますが、


ドクターイエロー 上り検測
ヘッドライトに負けました!!



ドクターイエローが
この日通過した時刻は17:01。


定刻の約4分遅れ(想定内)でした。



日の入り時刻は17:09だったので
何とかなると思ったのですが、


私の技術とカメラでは
キレイに収める事が
できませんでした。


修業がまだまだ足りませんね・・・。



今シーズンにまた雪が積もったら
リベンジしたいと思います。